なんとなく決めた「キーワード選定」では失敗します。

キーワードを考えた後にそのキーワードで書き始めて良いのかを調べるまでがキーワード選定の作業に含まれるからです。

この記事ではブログのSEOキーワードの選定のやり方を1から解説します。SEOキーワードの選定はその記事を書く目的、最終的なゴールを設定することと同じです。

例えば記事のタイトルで見てみましょう。

× 私のおすすめのお店はココ!(SEOキーワード未設定)
→私 おすすめ お店で検索する人はいない

○ 渋谷でおすすめのカフェランチ(SEOキーワード 渋谷,おすすめ,カフェ,ランチ)
→渋谷でおすすめのカフェランチが食べたい人が検索する

キーワードを決めていないと誰にも検索されない=読まれない記事になってしまいます。(個人的に楽しむブログでSNSなどで盛り上がるのは別として)SEOを意識して検索流入を目的にするなら必ずSEOキーワード選定を行いましょう。

SEOキーワードは思いついたキーワードをただ狙って書くだけではありません。キーワードを決めた後に、そのまますぐに書き始めると失敗します。決めた後にそのキーワードで書き進めていいかを選定します。


もくじ

SEOキーワード選定のやり方 失敗しない4ステップ

具体的には考えたキーワードをもとに

  1. 関連するキーワードを調べる
  2. どのくらいの検索数(需要)があるのか確認
  3. 検索上位はどのようなサイトがあるか調査
  4. キーワード選定

以上を確認してからSEOキーワードの選定にはいります。

キーワードを考える

キーワード選定しようにもキーワードが浮かんでこないという人は「SEOキーワード選定が難しい、何も頭に浮かばないときの探し方」をご覧下さい。

1.関連するキーワードを調べる

検索エンジンの世界シェアはGoogleがダントツ1位、次いでGoogleの検索エンジンを使っているYahoo!なので、実質Googleのことだけ考えてキーワード選定をします。

関連キーワードからわかること

キーワード選定するときに、関連キーワードも同時に探します。関連キーワードを調べることでそのキーワードのことをより深く知ることができるとともに、読者が他にどんなことに興味を持っているかを知ることもできます。

具体的には無料ツールを使用します。

関連キーワードを調べるツール

関連キーワード取得ツール(仮名・β版)

goodkeyword

これらのキーワードを使うことで関連キーワードを調べることができます。調べたキーワードを単発使うのではなく、検索意図に沿ってグループ分けしておくと記事を展開していくときに便利です。

2.キーワードの検索ボリュームを調べる

検索ボリュームとは、そのキーワードでどのくらいの検索されているかの数の大きさです。どのくらいの需要があるのか?ということですね。

検索ボリュームはツールを使って調べることが出来ます。月間に10回しか検索されないキーワードや月間10000回検索されるキーワードなどがわかります。これでわかることは、月間に10回しか検索されないキーワードで検索順位が1位になっても10アクセス以上にはならないという事実です。

検索ボリュームを調べるツール

検索数予測ツール:aramakijake

Google Ads:キーワードプランナー

検索ボリュームの考え方

では検索ボリュームが大きいキーワードが正解かというと、そうではありません。

検索ボリュームはただの指標です。例えばキーワード「美容院」を例にあげてみましょう。以下の表はGoogleの無料ツールキーワードプランナーで調査しました。

キーワード検索ボリューム
美容院301,000
美容院 表参道880
表参道 美容院 カット 上手260
キーワードプランナーで調べた検索ボリューム

「美容院」の検索ボリュームは月間30,1000回と大きく検索順位1位になれば、かなりのアクセスが見込めます。

検索ボリュームだけ見れば大きですが実際に「美容院」というキーワードで1位を取るためには読者が何を求めているのかがわかりにくいためとにかく情報量の多いサイトを作ることになります。

最近ではパーソナライズされた検索結果が表示されるので、検索履歴やGPSの行動履歴から最適なWEBページが表示されるようになりました。それでも大きいキーワードでは全国情報を網羅しているポータルサイトがやはり上位表示されています。

「美容院 表参道」は検索ボリュームが月間880回ですが、検索する人の目的はかなり絞られました。

検索上位を狙うなら表参道にある美容院の情報を網羅してる必要があるかもしれません。

「表参道 美容院 カット上手」の検索ボリュームは月間260回です。ここまでくると検索意図がかなりはっきりしてきますね。

表参道の美容院でしかもカットが上手なお店を探しているということだと考えられます。検索意図としては

  • 表参道の美容院で1度失敗したことがあるからカットが上手なお店に行きたい
  • 表参道の美容院でカットが上手な美容師さんの噂を聞いたから調べている
  • 表参道に美容院で自分のくせ毛の悩みを解消してくれるお店を探している

など検索するユーザーの考えてることを想像するところまでできれば、「検索ボリューム」で選択するべきキーワードにしてもいいでしょう。

3.SEOキーワードの競合調査をする

SEOキーワードの競合調査とは、狙ったキーワードで検索上位表示されている競合サイトを調査するということです。

先ほどは「美容院」を例にあげましたが上位表示されているのはホットペッパーなどの企業サイトなどの競合です。もう1つわかりやすい例をあげます。

次は難易度が高いとされる「クレジットカード おすすめ」で調べてみましょう。

あなたが「クレジットカード おすすめ」のSEOキーワードを選定すればこれらの競合サイトよりも、上質な記事を書かなくてはいけません。

さらに「稼げるキーワード」と言われているキーワードで上位表示されているサイトは記事だけでなくあらゆるSEO対策を施しています。

というわけで、検索上位を見たときに自分が勝てそうに無いとすぐに分かるような企業や専門家のサイトが表示されているなら諦めましょう。

4.キーワード選定

関連キーワード、検索ボリューム、競合調査を調べたらキーワードを選択します。

「3.検索ボリュームの考え方」でもお伝えしたように

最終的に「表参道 美容院 カット上手」をキーワード選定したとしましょう。

このキーワードは比較的、検索回数が少なくて狙えそうな気がしますが、そもそも美容院の業界は企業サイトがかなり幅を効かせて、色んなキーワードでSEO対策しています。

キーワード選択してから考えること

個人ブログでできることは

「表参道 美容院 カット上手」の検索意図から以下のような記事を書いていくことです。

  • 表参道の美容院でくせ毛補正のカットをしてもらった結果…
  • 表参道で前下がりボブが上手な美容院に行ってきた
  • 前髪カットだけで大変身できると噂の表参道の美容師さんに会ってきた

こんな感じになります。

頭の中では「表参道 美容院 カット上手」で上位表示させたい。

そのためにはカットが上手なことがわかる記事を書く。

  • →実際の体験談
  • →くせ毛補正、ボブ(ヘアスタイル)、前髪カットで変身

などの具体的な記事内容があるほうが信頼できますし、読者の求める内容にあなります。しかも来店した時やビフォーアフターなどの画像もあればかなり質も高くなります。

実践例

「表参道 美容院 カット上手」を選択

関連記事として

  • 表参道 美容院 ボブ
  • 表参道 美容院 癖毛
  • 表参道 美容院 前髪

などのキーワードを選択してさらに記事を書くことが望ましいです。

記事タイトルにSEOキーワードを含めるのが王道。だけど…

記事タイトルには「表参道 美容院 カット上手」が入っていることが王道ですが、最近ではGoogleのRankBrainといる人工知能で、「検索する人が何を考えていて、どのような情報を求めているか」を理解することができるように進化しています。

過去には「表参道 美容院 カット上手」を無理やり記事タイトルや文章内に詰め込んだ記事を書くことしか上位表示の道はない。という風潮でしたし今でも半分は正しいSEO対策です。

とはいえ、現在はより検索意図が重要視されているので、結果的に表参道のカットが上手な美容院を探している人が納得できて、さらにそこに付加価値をもったブログを書くことが検索上位に表示される条件になっています。