お彼岸におはぎをお供えする意味や理由は?

お彼岸におはぎをお供えする理由には所説あります。

小豆の赤色には魔除けの力がある

小豆は昔から、お祝い事や儀式の席で使われてきました。その理由は、小豆の色である赤色には古来より魔除けの力があると信じられていたからです。日本の縄文時代の土器や弥生時代の埴輪には魔除けとして赤い顔料が塗られていたことが分かっていますし、神社の鳥居やお地蔵さんの涎掛けが赤いのも、還暦に赤いちゃんちゃんこを着てお祝いする理由もこの魔除けの効果を信じていたからです。 このような理由から小豆には古くから邪気を払う力があると言われていて、邪気を払うことがご先祖様の供養になるという理由でおはぎをお供えするようになりました。

もち米とあんこを合わせる

ご先祖様の心と私たちの心を“合わせる”ことと、もち米とあんこを“合わせる”という意味の語呂合わせによりおはぎを食べるようになった、という説もあります。




甘いものは超高級品だった

今でこそ砂糖を使った甘いお菓子は日常的に食べることができますが、実は昔、砂糖は超高級品でした。 このとても貴重な砂糖を使って甘いお菓子を作るということは、ご先祖様に対する感謝の気持ちを表す最大の手段だったのです。このような理由により、お彼岸に魔除けの効果があるおはぎを感謝の気持ちをこめてお供えするようになったと言われています。

お彼岸のおはぎはいつ食べる?

お彼岸は春と秋、年に二回あります。

春のお彼岸は春分の日(3/20日~3/21日)を中心に前後3日間の7日間、秋のお彼岸は秋分の日(9月22~24)を中心に前後3日間の7日間です。 おはぎはお彼岸の中日にご先祖様にお供えして、終わった後に食べます。

それではなぜ春分の日と秋分の日がお彼岸と決まっているのでしょうか?

お彼岸は自分たちのご先祖様に感謝する仏教の行事です。 仏教の世界では、太陽が昇る東を私たちの住む世の中、此岸(しがん)と呼び、日が沈む西を亡くなった故人の世界、彼岸としています。 春分の日、秋分の日は太陽が真東から昇り真西へ沈む日です。太陽がピッタリ真西に沈む日は故人と私たちの思いが一番通じ、近くに行ける日と考えられているんですね。



お彼岸にお供えするおはぎとぼたもちの違いは?

おはぎにしてもぼたもちにしても炊いたモチ米に小豆をまぶして俵形にしたものであって、実は違いはないのそうですね。
しかし、春に食べるものは「ぼたもち」、秋に食べれば「おはぎ」と呼ぶのが一般的なんですね。

その由来ですが、春に咲く牡丹の花と、まぶした小豆の形が似ていることから、「ぼたんもち」がなまって「ぼたもち」と呼ばれるようになったというものです。同じ形でも、秋に作った場合は秋の七草で知られている萩の花に似ていることから「おはぎ」と呼ぶようになりました。 また、こしあんで作れば「ぼたもち」、粒あんで作れば「おはぎ」という説もあります。

小豆は4月~6月に種まきをして、秋に収穫を迎えます。 秋に収穫したばかりの小豆は皮が柔らかいので粒のままおいしく食べることができますが、小豆を春まで保存すると皮が硬くなってしまいます。そのため、春に作るときは小豆をこして作っていました。秋に作るものを「おはぎ」と呼ぶ風習があったため、つぶあんを使って作ったものを「ぼたもち」と呼ぶようになった、とのことです。

なのでお彼岸におはぎをお供えするか、ぼたもちをお供えするかどちらが正しいかというと、正解は

どちらも「おはぎでもぼたもちでも正解」ということになりますね。